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ボストンでの留学日記


by appa_boston
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変なおじさん

本日は、節分じゃーということで、先輩のおうちで恵方巻き大会(あっぱ企画)を行うことに。お寿司の材料を用意して(あっぱ、具担当)、バイトの後に先輩のおうちへと向かった。あとちょっとで先輩のおうちという交差点で信号待ちをしていると、プップーとクラクションの音。「へ?」と、その車をみると、運転席のおじさんが手を上げた。「あれ?前の大家か?」と思い、つられて手をあげる。

すると、数メートル進んだ先で、その車は止まり、ミラー越しにこっちにおいでと手招きしている。「あれ?やっぱり前の大家?でも車が違うぞ。」と思いつつ、車によると窓が開いた。すると、おじさんと呼ぶよりはおじいさんと呼んだ方がよさそうな男性が「どこまで行くの?」と聞いてきた。「えっと、友達の家まで。」と答えると、「乗っていきなよ。」と返事。「え(ややアセリ気味)?いいよ、すぐそこだから。」と言うと、「どれくらい遠いの?」と聞いてくる。「えっと、2,3ブロック行ったところ。」とさらにあせって答える。「寒いから、乗っておいで。」とおじさん。いやー、まじごかんべん。「ほんとに、すぐそこなの。」と答えると、「そう?」と言ってあきらめてくれた。なので、「でも、ありがとね。」と言ってその場を離れる。



いやー、怖い怖い。確かに軽く雪が昨夜ふったので、寒いには寒いのだけれど、耐えられない寒さじゃないし、びっくりしました。あのまま「本当?ありがとう!」なんて車に乗ってたらどうなってたのかしら?確かに親切な人も多いアメリカ。真剣に寒いだろうからと心配をしてくれていた可能性も大いにある。しかし、ここで車にのっちゃああかん!と私の頭のなかで注意信号が点滅。「知らないおじさんに声をかけられてもついていっちゃだめよ。お菓子をあげると言われてもついていっちゃだめよ。」と小さい頃に、母によく言われたことを思い出した。

慣れない外国で自分を守るためには、あとは自分の常識で判断するしかない。お国も文化も違うからと、ここで「大丈夫よね!」と車に乗るのは危険だ。相手は、もしかしたら本当に親切心からだったかもしれない。なので、私が断ったことによって、人の親切心を無にしおって、しかも変なヤツと誤解しおったな!心外じゃ!と思っているかもしれない。でもね、本当にいい人かどうかを、そんな一瞬で判断をするのは難しい。たとえ、その人に心外じゃーと思われても、その人とのお付き合いはその一瞬だけ。そう思えば、相手の気分を悪くしたとしても、それで自分の身が守れるのであれば、それが一番。おじさん、単純に私が寒そうに見えたから車で送ってあげようと思っていたのなら、本当にごめんなさい、そして本当にありがとう。
by appa_boston | 2007-02-03 23:59 | 生活